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一歩 (乱あらしくないおww)

Posted by mg on 24.2011 小説   0 comments   0 trackback
「遅いっ。」
乱馬の遅刻。まぁ想定範囲内。

呪泉洞事件から八カ月。
乱馬の気持ちを聞いて五カ月。
乱馬が三人娘に話をしてから三カ月。

だけど、乱馬の態度も、三人娘も相変わらず。
右京は普通に友達って感じになってたりするけど、小太刀も特にシャンプーも、乱馬への執着は異常だと思う。
ある意味、憂さ晴らしとか、仕返しとかいう風にもとれる。

でも、昨日のあたしに見せたシャンプーのドヤ顔は絶対なめてた。あたしを。
あたしだって成長した。ここで喧嘩を売ったら、負け。
自分自身、大分大人しくなったと思う。



 しかし、遅い。

珍しくデートに誘ってきたと思えば。

乱馬は一体何をしているのだろう。
まさか事故?なわけないか。
あの乱馬に事故なんて無縁ね。

どーせまたシャンプーよ!じゃなかったら小太刀か、女になってて九能先輩に追いかけまわされたりしてたりとか?

そう考えると乱馬って全然進歩無いじゃない。



「かーのじょっ!!俺と茶ぁ…し、ししねぇっかっ?」


 いきなり話かけられたと思いきや、久々の軟派。いつも断ってるけど、いっそ一思いに受けちゃおうか。当て付けのような考え。
ようなっていうより、そのまんま当て付けだけど。


でも、そんな事をしようもんなら後が面倒くさい。それに、そんな器用な事できないし。



「私、人待ってるから、遠慮し」
「ばーか俺だよ。」

今軟派してきた男。チャイナ服じゃない。三つ編みもない。

ハットを深めにかぶり、後ろに髪を一括り。紺のジャケットを羽織って、ベージュのパンツ。
すごくおしゃれな大人の男の人。

「はぁ?…えぇっ」

思わず素っ頓狂な声が出る始末。
さっきの軟派なセリフも、ばーかと言ってきたのも、乱馬の声だった。


「まったく気付くの遅ぇなぁ」
「なっなんで?チャイナ服は?」
「女で変装した時は目ざとく見破るくせに。この男前を見破らないとはな」

驚いた。男の乱馬で変装した事が無いってのもあったけど、ここまで気づかないとは思わなかった。

「ほっ本当の男前は自分で言わないでしょうが」
「気にすんなって。お、早く行こうぜ。映画始まっちまう。」
「ちょっ」

ぐいっといきなり手を引かれて、転けそうになるけど、持ち直して乱馬の隣に並んで歩く。
手を繋ぐのも、いつもならギクシャクしながら手を差し伸べるコイツが、今日は驚く間もないくらい自然。
服装一つでこんなに変わるものか。


「ねぇ、乱馬。この服どうしたの?」
「あぁ、なんかお袋が買ってきたっぽい。」
「へぇ…カッコイいじゃない。服は」
「おめーな」

流石はおば様、センスが良いわ。とかなんとか乱馬と話してるうちに映画館到着。


「そういえば結局どっちの映画にするんだ?」
「『愛物語』か『少林寺僧』」

…。

「「じゃんけんぽんっ」」


勝った。

純愛ラブストーリーに決まり。
お互い何も言わずにじゃんけんが出るって…。タイミングばっちり
思考が似てるというのであれば、嬉しいような ちょっと嫌な気もする。
でも、あたしは馬鹿じゃないっ

「くそぉ見たかったのにぃ」
「どーせ技の研究でしょ?映画のはCG。研究は他でやってね」
「ちぇっ」

いつもいつも格闘技に関する事ばっかり。
見事な格闘馬鹿なのね。

「はいはい。早く入ろ」

でも、それはそれ。これはこれ。
前から見たかったこの映画。先に見ていた友達のゆかが絶賛してた。
辛口ゆかが絶賛したのだから間違いない筈。

あたしは乱馬の手を引いて、ずんずん進んでいった。


映画の内容は結構、波乱万丈。
恋人であった幼なじみが亡くなったところから話は始まり、会社の先輩で親友の許嫁からのプロポーズ。でも、全く別の男を愛し初める主人公…的な。


でも、一つ引っかかってしまった。
甘い…というよりも衝撃的なラブシーン。

まぁ言ってしまえばベッドシーンなんだけど、隣に乱馬がいる。それだけで胸がバクバク言ってる。
映像を見ているしかないのだけど、気になって乱馬を見る。

…目が合っちゃった。

慌てて視線を外したら、更に気まずくなっちゃったし。
仕方ないっ…けど恥ずかしくて火がでそう。

思ったより激しいベッドシーン。
周りをさり気なく見てみれば、カップルばかり。しかも、スゴくいちゃついてる。
全くやめてほしいっ。


映画が終わる頃には、あたしは凄く疲れていた。

映画で体力使った分、最後は感動で終わって良かった。
流石はゆかだ。


「お、大人の恋って感じだったね」
「おぉ。そうだなっ」


さり気なく空気が違って感じる。
映画館を出れば、辺りはオレンジを過ぎて青紫に近かった。


「飯、食おうぜ」
「じゃぁ、パスタ食べたい」
「んじゃ、探すとすっか」


こっち見ながらニッと笑った乱馬。
ちょっときゅんとしたのは内緒なんだから。

さっきまでの違和感な空気は消えて、手を繋ぐ。今まで憧れだった恋人繋ぎ。

東風先生の時は、そういう憧れとか考えてた余裕無かったな。



「かね?あかねっ」
「…へっ?あ、ごめん。どしたの?」

いけない。ぼーっとしてた。あ、乱馬が不安げな顔してる。
覗き込まないでーっ。恥ずかしい。

とか思ってる乙女な自分が不思議で仕方がない。


「レストラン。そこにあったぜ」
「じゃあ行こっ。乱馬の奢りね」
「なっ…へいへい」

乱馬が見つけた店は、値段もそこそこのイタリアンレストラン。
あたしたちにしたら、凄くオシャレ。
乱馬なんて、普段チャイナか胴着しか着ないもんだから、違和感がしかなくて、あたしはつい吹いてしまった。

乱馬に軽く怒られたけど、乱馬も笑ってた。

それから和やかに時間を過ごす。
学校も家も一緒だからといって、話が尽きる事はない。

最近の学校の課題や人間関係、格闘技界の動き、今家族が何してるか。とか。

あっと言う間に時間は経ってゆく。

「それそろ帰るか」

乱馬の一言で席を立つ。魔法が解けるってこんな感じなんだ。って実感する。
もう少し一緒にいたい。我が儘な自分がわかる。

あたし達の関係は、おば様とお姉ちゃん達は知ってるけど、お父さんとおじ様にはまだ内緒。
知られたら即刻祝言だし。

だから、家に帰る時間はずらさなきゃいけない。


「とりあえず、門の前まで送るからな。」

そう言って、あたしの手を取る。
耳はほんのり赤い。

付き合い初めてからの1ヶ月で、手を繋いで歩くようになった。

もうすぐ2ヶ月ってくらいに初キス。殆ど事故だったけど。

それから、3ヶ月くらいたっても特に進展は無く、キスだって、片手で数える程度。
まぁ、あたし達に限ってこの先は無いだろうし。乱馬だって、食べ物と格闘しか頭にないし。



でも、デート中は珍しく乱馬を男の子として感じた。一緒にいてドキドキして、繋がった手は熱を帯びてる。

あたしは絡んだ指の感触を忘れないように少しだけ力を込めた。

地元じゃ恥ずかしくって、手を繋ぐ事も減る。照れ屋はお互いだから、尚更。


ここまでは電車で来た。でも、少しでも長くこの時間を伸ばしたくてバスに乗る。


「あぁあ。たまの休日があったと思いきや、もう学校かよ」
「補習を受けなきゃなんないのが悪いんでしょうが」
「ごもっとも。」

再び会話が弾む。バスの乗客はちらほらいるけど、知らない人に意地は張らない。

楽しい時間というのは、わずかに感じられる。。

予測より早く地元に着く。
あっという間だ。だんだん、そわそわしてくるあたし。
自然と歩みも遅くなる。

近所の公園が見えてきた。あたしの朝のジョギングコースにもなってる。

「こ、公園寄ってかねぇ?」
「うん。」

乱馬の申し出、公園に入った。
最初は星とか見てた。
東京の星は山の夜空に比べたら、全く皆無と言っていい程。だからすぐ飽きちゃって。

気が付けば映画の話に変わってた。
主人公は誰に似てる。とか、あの俳優がどうのとか。例のシーンは避けるように。


「まぁ、どいつも俺よりカッコイいのはいなかったけどな」
「そんな訳ないでしょ。向井さんの方がセクシーだった!」
「セクシーってどういう事だよ。お?」


例のシーンは、見てて素直にセクシーだと思った。すぐにそれどころではなくなっちゃたけど。

というか乱馬、顔近いっ!


「乱馬にはそういう色気が足りないって事あっ」

抱きしめられちゃった。
鎖骨が目の前にある。乱馬の匂いに包まれる。堅い感触が男の子でなく、男だと主張する。


「お前が鈍感なだけだろーがっ」

ちょっとムッとした口調にギャップを感じて笑えてくる。

「あはっ。絶対ないっ」
「試してみるか?」
「え?」


口、塞がれた
今、キスしてる?
暖かい唇。グロス、取れちゃうかな。

ゆっくり離れてまたくっつく。
数回繰り返したら、耳元で囁かれた。

「     」

耳元ってだけでドキドキして、いつもより低い声にドキドキして。力が奪われた。

少し開いた口に何かが割って入った。
乱馬の舌?
私の口内を遠慮も無しに動かして、溶かされるあたし。

心地よくて、乱馬の首に手を回す。
でも、その行為が恥ずかしくて、対応できてない。
息が苦しい。

「んっ…はぁ…」
息が上がる。目の前に乱馬の顔。その後ろには時計が見える。

時間。

でも、今乱馬の支えで立ってるみたいな感じで動けない・・・。

乱馬と少し離れたら、その場に座り込んでしまった。


「あ、あかねっ?」
「あ、の…乱うっ」

涙出てきた。わけわかんなくて、頭が混乱してる。

「ちょっあかね?嫌…だった?」
「なわけない!…は…恥ずかしくて」
「あ…。」

顔が熱い。暗くてよく見えない顔はきっと真っ赤だろうな。

その後、また恋人繋ぎして帰路に着いた。
どちらからも話す事なく、てくてく歩く。


ほねつぎの前を通る。フェンスの道を歩く。

そこの角を曲がれば、門が見える。
あぁ、着いちゃった。



「あかね、俺も  だから。それ、覚えとけよ」


「え?」


一瞬のうちに何か言い放ったかと思えば、そこに乱馬はいなかった。






元気っ子あかねちゃん!なんて呼ばれてた事もあった自分。
正直、あたし自身も、そんなのは無縁だと思ってた。


そんなあたしが最近は…人が恋しくなる事がある。

女友達とはまた違う温もりを、体が求めてる。

体のどこからか、疼くように出て来る熱。
自分じゃないような自分が出て来る。
頭の中はぼーっとしていて、何も考えられない。
乗っ取られたかのような感覚で、衝動的。

そいつが出て来るようになったのは、この日から。

それ以来かな。お風呂上がりの乱馬にドキドキしちゃったり。
寝顔にキスしたくなったり。
稽古してる姿だったり。
ふとした瞬間に色気を感じる。
衝動を抑えて自分を保つ。

あの日、乱馬に俳優以上の色気を感じたのは確か。何がどうなっていたのか、全く検討がついていないけど。

でも、恥ずかしさを隠すので手一杯のあたしには、映画のような進展はまだまだ先だけど、あたし達にしては凄く大きな一歩を遂げたと思った。

END




こんな後日談がありました。

「あっかね!で、どうだった?」
「ゆか。どうって何がよ」
「人がせっかく映画教えてあげたんだから、感想教えなさいっ」
「あっあぁ、凄い面白かったわ!ちょっと、刺激的だったけど。」
「なら、あかね。乱馬君とのキスの感想は?」
「な、キスなんてしてなっ!」
「見ちゃったんだよね~。一部始終。映画より熱かったわぁ。」
「えぇええっ!」




早乙女氏ならゆかがいた事に気付いていそう
早乙女氏にチャイナ意外を着せたかった
余裕な早乙女氏を書いてみたかった
天道氏はそんな早乙女氏を見て、ドキドキしっぱなしで良いと思う
純な天道に邪な下心を
天道乙女モードON!でおk
自己満乙!
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