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雨と雨とカタツムリ

Posted by mg on 28.2012 ALL   0 comments   0 trackback
じとっとした空気が漂い始め、カタツムリがアジサイの上を移動する。

俺はこの時期が一番嫌いだ。多分それはこの体質が治らない限り好きになることは無いだろう。
 
今日も朝からザーザーという音を立てて水が天から降ってくる。毎日のように遅刻ギリギリで登校する俺とあかね。 走っているから、傘を差しても結局は濡れる。という考えの下か、、あかねは合羽を着て登校する。

俺の場合はそんなもの着たくないという意地から着ない。かといって傘も差さない。どうせ濡れる。何をしたって女になってしまうのなら学校でお湯をもらったほうが楽だ。
 
それでも、女でいる間はいつ久能が抱きついてくるかわからない。男に戻ったら戻ったで、「おさげの女をどこに隠した!」とわけのわからないことを言って木刀を振り回してくる。
 梅雨はまだまだ始まったばかり。これから毎日こんな面倒くさい日が続くのかと思うとまた気が重くなる。この時期、完成形とまでは行かないが、かなり巨大な獅子咆哮弾が出せそうな気がする。
 多分、梅雨の嫌なところを出そうと思えばいくらでも出てくるくらいに。
 
 授業中、じめじめとした空気が俺の苛立ちをより一層大きくさせる。苛立ちの原因は、この雨のせいで良牙との果し合いが、梅雨が終わるまでお預けにされてしまってストレスが発散できないし、親父との殴り合いで外に出た結果濡れてなびきにお湯を勝手にかけられ1000円とられたりなど色々だ。
 
まだやまないのか・・・と思い外を見る。ふと、傘を持ってくるのを忘れたことを思い出す。せっかくお湯もらって男の状態なのに・・・。あかねに入れてもらうかな・・・なんて思う。俺は、小さくため息をついた。

 放課後、昇降口であかねが待っていた。最初は周りが何か言っていたみたいだけど、最近ではもう当たり前すぎて何も言わない。

気配で俺が来たことに気がついたあかね。にっこり笑って「早く帰ろう」と言った。

「あ、あかね。俺傘忘れた。入れてくれ」

 はぁとため息をつくあかね。

「持って来てないだけでしょ!傘はあんたが持ってよ?」

 はいっ、と軽く押し付けるように傘を手渡すが、その顔は満更でもない表情だった。
 とりあえず二人でひとつの傘に入る。さすがにめったに無いことをしているせいか、周りの生徒が何かごちゃごちゃ言っているが、聞こえない振りをする。鈍感なあかねでもさすがに聞こえたのか、さっきから俯いたままだ。
 校門をでて、いつものフェンスの道まで来てもあかねは下を向いたままだった。

 空は傘で見えないけれども、きっと暗い色をしているだろうと思った。音はザーザーという音だけが響く。
 隣で同じ速度で歩くあかねの肩は右側が少し濡れていた。そのせいか、あかねは少し寒そうに見えた。そういえば天気予報で気温が下がるとか言っていたような・・・・。
 
 寒い思いしているのは俺のせいか?と少し罪悪感があった。傘をあかねのほうに傾けて、自分のチャイナ服をあかねに掛ける。自分はタンクトップだったが寒いとは思わなかった。
 あかねが「え?」とこっちを見る。俺の場合、自分のしたことに後から恥ずかしくなってきてそっぽを向いた。

 すると、服を引っ張られる感覚がする。横目に見れば、あかねが俺のタンクトップを摘んでいた。その表情は俯いていて確認できないが、照れくさくて嬉しくて、俺はまたさっきと同じ方向を見た。
 
 いきなりびゅうっと風が吹く。結構強かったから雨が当たる。今日は気温が下がって、雨が当たって、本当は寒いはずなのだが今の俺には寒いとは感じなかった。むしろ暑い。
 
 そう感じると、時が経つのは早いもので、天道道場についた。門の前であかねが俺の服を返す。その際に離した手が俺には名残惜しかった。
 そんなことを思っていれば、小さな声で雨の音にかき消されるんじゃないかと思うくらい小さな声で「ありがと」という言葉が聞こえた。

 俯いたままだったあかねが顔を上げる。俺を見たあかねは「あれ?」という顔をした。男の格好で歩いていたはずの俺が今見たら女になっているのだから当たり前だろう。

「あんた、いつ女になったのよ。」
「さぁな」

 俺は聞き流すようにチャイナ服を着ながら答える。チャイナ服にはわずかにあかねの香りが残っていた。

「変なの。」
 
 そう言って靴を脱いで足早に自室に戻っていった。そのときのあかねの一瞬の笑顔は俺が今まで見てきた中で一番可愛かったと思う。いや、いつも可愛いけどよ。思っても言わないってか、言えねえけどよ。

 そのあと、かすみさんが「お風呂沸いてるから入ってらっしゃい。」とにこやかに言ってくれた
 俺は風呂の中でなんとなく思った。梅雨もたまには悪くないかな?

 下校途中、俺が女になったのはあの強い風のせいだったというのは言うまでも無いだろう。



あとがき
おそらく、2年ほど前に書いたものと思われるw
いや、3年かな?ずいぶん前に書いて、文章おかしくて、ちょこっと加筆しただけなので・・・
でも、広告出ちゃったからwあげてみました~。お恥ずかしい。
ちょっとまったり乱あです。
ちなみにカタツムリ全く関係ないッスw
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